2013年11月アーカイブ

みやこ町犀川帆柱の蛇渕キャンプ場近くの墓地に「おむく」の墓がある。
18世紀ごろに建てられたと伝えられ、当時としては立派な木地師の墓である。

伝説では、帆柱で木地師の仕事が減り生活に困ったおむくの父親が、苅田まで金山の仕事に出かけた。いつまでも戻ってこないので消息を伝え聞いたところ事故にあって亡くなったとの事。悲しんだおむくは蛇渕に身を投げたという悲話が語られている。

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木地師というあまり聞き慣れない名前の人達、その正体は何者なのであろうか。

11月21日の美夜古郷土史学校で、梶原豊美講師が「木地師」について講演を行った。

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木地師とは、平安時代に天皇家の惟喬親王が巻物の紐の原理から"ろくろ"を考案し、その道具を使って
木材から椀や盆を作った職人のことで、滋賀県小椋郷で広まったため「小椋」姓を名乗った人たちの集団に始まるそうである。

天皇の流れをくむ伝承技術を持つ集団であったため、惟喬親王の御綸旨や免許状などを携えて全国どこの山でも渡り歩き、
材料の伐採が許可されていたとのこと。

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木地師は良質の木材を求めて全国の山々をまわり、一カ所に30~40年滞在して材料が無くなれば次の場所に移動したため、住居にはあまり手をかけなかったが、その分墓は当時の庶民では残せないくらい立派に造り、
ベンガラなどを施して派手に設えたそうで、帆柱に残るお椋の墓は大名級の豪華な造りになっている。

木地師が作った木製品は日本の漆器産業の発展に貢献した。全国に会津塗や山中塗りなどに代表される漆器文化をつくり、
中国やオランダなどに輸出し、一方で子供たちを対象としたこけしやコマなどを創作して木工技術を広く普及させた。

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明治初期になって、それまで自由に伐採できた森林が国有化され、木地師にとって材料が入手困難になったこと、
木地師社会が崩壊し次第に農民として定着したこと、陶器が普及し木地椀の需要が減少したことなどが原因で
次第に木地師も姿を消していったが、その木製品の温もりや美しさが各地で評価され、漆塗りの文化として伝承されている。

11月16日、みやこ町蛇渕キャンプ場にJICA九州に滞在中の海外研修員を招いて国際交流会を開催した。

JICA海外研修員は、チリなどの中南米の他、南太平洋のフィジー、イラン、モンゴル、ボスニアなどの国々から
8名の多彩な外国人が参加した。

永沼邸見学DSC07158 (2) (1024x680).jpg  各自紹介DSC07174 (2) (1024x680).jpg


交流会には総勢75人の参加者があり、蛇渕キャンプ場では京都森林組合の「秋の収穫祭」も同時開催され、
餅つきや椎茸狩りなどを体験した。
海外研修員たちは、会場で振る舞われたなめたけのみそ汁や、つきたての餅で作ったきな粉餅などを美味しそうに味わっていた。

餅つきDSC07184 (2) (1024x680).jpg  椎茸狩りDSC07221 (2) (1024x680).jpg


こだま荘ホールでは、大正琴演奏や神楽公演があり、誰もが知っているドレミの歌を皆で合唱した。
参加者全員による座談会では海外研修員の自己紹介が行われ、出身国に対する質問が飛び交い、にぎわった。

自己紹介DSC07279 (2) (1024x680).jpg  ドレミの歌合唱DSC07260 (2) (1024x680).jpg


夕食は採れたての椎茸がバーベキューに花を添え、遅くまでキャンプファイヤーを囲み、
地元の人達の盆口説きによる盆踊りを踊って交流を楽しんだ。

バーベキューDSC07334 (2) (1024x680).jpg  盆踊りDSC07357 (2) (1024x680).jpg


この日、交流会場に募金箱を設置し、フィリピン台風被害者支援のための募金を呼びかけた。
募金にはJICA海外研修員や交流会参加者の協力を頂き、集まった義援金を朝日新聞行橋支局に持参したところ、
11月20日の朝日新聞朝刊に、みやこ町国際交流会の記事として載せて頂いた。

フィリピン支援のための、心がこもった温かい義援金をありがとうございました。

朝日新聞掲載記事
2013 フィリピン義援金img003 (725x1024).jpg

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