2014年10月アーカイブ

深まりゆく秋の夕べ、清爽な空気が透きとおる行橋市今井の浄喜寺本堂で、
シュトス弦楽四重奏団のチャリティコンサートが行われました。

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シュトス弦楽四重奏団は、第一、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4人で構成され、
ハイドン、モーツアルト、ドヴォルザーク作曲の弦楽四重奏曲を次々と演奏しました。

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木造で広い空間の浄喜寺本堂は程よい音響効果があり、弦楽四重奏の繊細で軽やかな演奏が
本堂の中を響きわたって、聴衆を素晴らしいクラシック音楽の世界へと誘ってくれました。

この日最後の曲で演奏されたドヴォルザークの「アメリカ」は、郷愁が漂い親しみあふれる旋律で、
本堂いっぱいに詰めかけた大勢の人たちは、美しい調べにウットリと聞き入っている様子でした。

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アンコール曲は「見上げてごらん夜の星を」で、優しく語りかけるような弦楽四重奏の演奏は感動的で、
秋の夕べのコンサートにふさわしい深く心に染み入る一曲になりました。

この音楽会は、真宗大谷派僧侶有志が中心となって活動している団体「放射能から子どもを守る会・日豊」が
主催するコンサートで、行橋市やみやこ町などの後援で行われました。

この日の収益金は、福島第一原発事故の放射能によって影響を受けた子供たちを救済するための
移住支援に活用されるそうです。

前国立歴史民俗博物館教授:広瀬和雄先生の講演を興味深く拝聴しました。

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古墳時代の日本人口は、おおよそ400万人位。その時代に日本列島の津々浦々で5200もの前方後円墳が造られた。
多くの古墳は畿内にあり、巨大前方後円墳を築造した最有力首長が多数の中小首長層を率いて中央政権を担った。

大林組の試算で、仁徳天皇陵の前方後円墳は築造に1日2000人が働いて15年8カ月もかかり、費用は800億という。

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京都平野には5つの豪族グループが存在し、石室を持った群集墳が千数百基、横穴墓が千基、合わせて二千基を超える墳墓が築造されている。
当時の京都平野には広い入江があり、現在の行橋あたりは入江で、畿内に比べて狭く、5つもの豪族グループを養うだけの生産基盤があったとは思われない。

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古墳の偏在性は東アジアで一連の政治動向を反映している。
5世紀から6世紀位まで日本と新羅は友好的であったが、6世紀の終わりから7世紀にかけて双方の衝突が起こり、朝鮮半島の白村江の戦いでは日本が大敗した。

新羅の襲来を恐れた朝廷は都を奈良から大津に移した。
防衛の最先端は壱岐島で、対新羅のため北部九州の首長や有力者を移住させて備えた。

宗像地域は入海を持ち、派兵のための出発港として拠点を置き、京都平野は兵站基地として後方支援の役割を担い、それぞれの地域に全国から人や「もの」が集積した。
これらの3地域に外交と防衛を担当した多数の有力者が集まり、膨大な数の群集墳や横穴墓が築造された。

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北部九州の京都平野は、壱岐島や宗像地域と共に6~7世紀に重要な地域であった。
その割に知名度が低いのは、まだ調査研究が進んでいないからである。
東アジアの外交を明らかにするうえで、古墳時代のこの地域を見逃すことはできない。

美夜古郷土史学校の講座で、「大宰府と豊前を結ぶ古代官道」というテーマで福岡県文化財保護指導委員の
牛嶋英俊氏が講演しました。

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平成21年、東九州自動車道の豊津インター建設地で発掘調査を行った下原七反田遺跡(現在はカワラケ田遺跡)で、
1300年前の高速道路と言われる古代官道が発見されました。大宰府から宇佐へと続く「豊前ルート」です。

この遺跡は、昔の地図や航空写真からこの位置に古代の官道があるだろうと推定されていた場所で、宇佐から一直線に
山や丘を切通してみやこ町の豊前国府や甲塚方墳の横を通り抜け、比較的高く見通せる矢留山を目指して造られている
そうです。

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日本国内の道路は、昭和30年代までは車が発達していなかったため、人が往来するための曲がりくねった
狭い道路と思われていましたが、1970年に奈良の藤原京で長距離を一直線に結ぶ大きな道路が発見され、
考え方が変わったとのことです。

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1980年代から全国で道路遺構の調査が始まり、古代の道路は丘陵を切通して真っすぐに造られ、
都では24mから26mの幅があり、地方でも12mもあるという車もない時代に4車線の幅を持つ、
極めて広い道路網が日本中にめぐらされていたことが分かりました。

奈良時代から平安時代にかけて造られたという古代官道は、中央政府が地形や地元の通行を無視して
直線的に造ったため、使いにくい道路で、しかも広大な道路の維持管理にも手間がかかることから、律令体制が
確立すると使われなりましたが、当時の道路の地割が畑の中などに遺構として残っているそうです。

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古代官道は地方の人達が利用する道路ではなく、天皇と中央権力がその権威を庶民に知らしめるデモンストレーション
のための道路であったのではないか、と推測されるとのことでした。

撮影日:2014.10.16

みやこ町国際交流協会では、早くも紅葉しはじめた蛇渕キャンプ場に九州国際大学留学生を招き、
国際交流会を開催します。

日本に滞在している外国の人達と交流を行うことで、気軽に海外の異文化に触れ理解を深めるための催しです。

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蛇渕キャンプ場に皆が集まり、井戸端会議のように楽しくおしゃべりをして、
外国文化を身近に感じれば新しい世界が開けます。

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多くのみやこ町の方々に参加して頂きたいと思っていますので、
参加を希望される方は、このページのコメント欄にご連絡ください。

期日:10月26日(日曜日)
場所:みやこ町蛇渕キャンプ場(現地集合)

【イベントのスケジュール】
・10:00時~12:00時
     餅つき、及びキャンプ場の自然を散策します!
     全員で昼食づくり!
  ・13:00時~15:00時
     神楽の鑑賞と、留学生を交えたフリートークを行います!

黒田官兵衛ブームで歴史に親しむ人たちが京築を訪れ、
当時の史跡をめぐるまち歩きで、みやこ町周辺も活気づいています。

朝日新聞にも夏目漱石の小説「三四郎」が連載され、主人公「小川三四郎」のモデルと言われている、
みやこ町出身の小宮豊隆先生も話題になっています。

みやこ町の豊津郷土史会では、郷土の歴史と伝統文化にかかわる顕彰事業として、
毎年10月に秋月藩士の墓前法要を行っております。


  平成24年度の法要画像
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明治の初め豊津に攻め込んだ秋月党との間で市街戦が勃発し、小倉から駆け付けた政府軍によって鎮圧されましたが、この時豊津の地で戦死した秋月藩士を供養するための法要です。

   秋月藩士の墓碑と、豊津士族が建立した慰霊碑              案内標識
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今年の「秋月藩士墓前法要」は、10月29日(水曜日)午前11時から豊津甲塚墓所で執り行われます。

一般の方々の参加も受け付けておりますので、参拝ご希望の方は遠慮なく豊津甲塚墓所にお越しください。

朝夕の冷え込みで、道端の落葉樹も次第に色づき始め、
芸術の秋の到来です。

10月24日、京築地方随一の歴史を誇る今井浄喜寺で、シュトス弦楽四重奏団による
チャリティーコンサートが開催されます。

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NHK交響楽団の団員とOBで結成した、秋の音楽会にふさわしいコンサートです。
コンサートの収益金は、東日本大震災と東京電力福島原発事故被災者の
移住支援に使われます。

24日の夕べは、浄喜寺の本堂に響きわたる弦楽四重奏の調べを楽しみませんか。
詳細は画像パンフレットの通りです。

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夏目漱石の青春小説「三四郎」が、10月1日から朝日新聞で再連載されています。
主人公の小川三四郎は、みやこ町犀川久富出身の小宮豊隆先生です。

10月1日に始まる物語は、上京する列車の中から展開していきます。
3日のストーリーは、主人公が名古屋で下車して宿帳に福岡県京都郡真崎村と書くシーンです。
もちろん真崎村は架空の地名です。

田舎の高校を卒業して上京した三四郎がヒロインの美禰子と出会い、
都会の新しい空気に馴染んでいくという夏目漱石のさわやかな青春小説です。

月曜日から金曜日までの連載になっていて、読みやすい小説ですので、
まだ読まれてない方、この機会にぜひ読んでみてください。

 
 

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平成22年、小宮豊隆先生について「京築まるごとナビ」に記事を掲載していますので、
こちらも参考にしてください。