みやこ観光まちづくり協会が行う「みやこ観光まちづくり講座」の第1回目は、
日本エコツーリズム協会の辻野啓一事務局長が「エコツーリズムは地域創生の強力な切り札」というテーマで講演を行いました。
長年JTBで観光旅行に携わった経験をもとに、地元をこれから活性化するための観光事業の在り方について、
実際に活動に取り組んでいる地域の実例を挙げてその斬新的な活動と成果を紹介し、多くのヒントを頂きました。
・エコツーリズム(自然環境を損なわない持続可能な観光)で地元の自然の素晴らしさを説明すれば、
地元はもっと魅力的になり、それが地元を元気にする。
・観光ガイドの育成と小道具の準備が必要。
ガイドのための周到な準備と手順の反復練習をおこなえば、自分の郷土の素晴らしさも再認識することが出来る。
・魅力ある観光地域づくりは、自然や文化、地域の生活習慣などを活かす観光ボランティアガイドが
重要な役割を担う。
・ガイドの説明を聞き、地元に溶け込んで楽しめる観光は感動の程度が全然違う。
行動しながら現地ガイドの説明を聞くという、新しい旅の楽しみ方を提唱したい。
・エコツーリズムを楽しむには、宝探しの手法でうまいもの探しをやってみる。
アンケートの方法も意外にたくさんの回答が寄せられ、情報共有が出来て効果がある。
・広報をうまく利用する。載せる場合は「サラリーマン川柳」のようなユーモアのセンスが必要。
新聞の地方紙に載せてもらうと、他の新聞も注目してくれる。
また、新聞記者と知り合いになって、出来るだけ多くの記事を載せてもらうことも大事。
・インバウンド(訪日外国人旅行)で欧米の人たちは、地方の田舎に興味を持っている。
農村風景や古民家、地元の人たちとの触れ合いを好む。
日本人とは興味のあるものが違うので、地元が気付かないものを教えてくれる。
・観光案内は、いつでも誰でも行けるではなく「ここだけ、いまだけ、あなただけ」の法則で案内すると
効果がある。
・フェノロジーカレンダー(自然を中心とする1年間の季節暦)を作成して、観光客に地域の宝を伝える。
作成して何回も見ているとストーリーが生まれる。
・新しい観光地として取り組む場合、活気がある所を真似るのも良い。
みやこ町はサイクリングロードなどのエコツーリズムに効果が出ると思う。
自然の素晴らしさをガイドさんが説明すると、地域がもっと魅力的になり、リピーターも増える。
講演会:2017.10.14
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